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2020 年度 実施状況報告書

長崎原爆文学と被爆者運動の相互性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K13056
研究機関宮崎公立大学

研究代表者

楠田 剛士  宮崎公立大学, 人文学部, 准教授 (20611677)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード黒木和雄 / 原爆 / 戦争映画
研究実績の概要

今年度は新型コロナウィルス感染症の感染拡大の影響を受け、長崎・広島・福岡・東京など県外への出張ができず十分な研究活動ができなかったため、実績は当初の予定よりも少ないものとなってしまった。
宮崎を舞台にした文学作品のアンソロジーである『宮崎 文学の旅』下巻(近現代文学)の企画・編集を行った。そのなかで長崎原爆・広島原爆を描いた映画を監督した黒木和雄のエッセイ「私の戦争」を取り上げた。黒木自身の空襲・敗戦体験が作品として形象化していることを解説した。
原爆の図丸木美術館の学芸員である岡村幸宣氏の新刊『未来へ―原爆の図丸木美術館学芸員作業日誌2011-2016』(新宿書房)の合評会を企画し、第62回原爆文学研究会(2020年12月19日、オンライン研究会)で司会を務めた。ベンヤミンと中心とする哲学・美学を研究する柿木伸之氏、戦後文化運動・戦後思想を研究する水溜真由美氏、著者の岡村幸宣氏を登壇者として招き、本書が持つ運動性について議論を進めた。この合評会の内容については次年度に活字としてまとめる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

上記のように新型コロナウィルス感染症の影響により県外出張ができず、予定していた現地での実物資料の調査・閲覧・複写ができなかった。また本務校でのオンライン授業の準備・対応などもあり十分に研究活動を行うことができなかった。

今後の研究の推進方策

今後もしばらくは県外調査が難しいと考えられる。手元の資料の整理・精査を行いつつ、状況を見ながら調査の機会を設けたい。またオンライン研究会・学会への参加や、オンラインによる当事者への聞き取りの交渉にも努めたい。

次年度使用額が生じた理由

【研究実績の概要】【現在までの進捗状況】でも述べたように、県外出張ができなかったため旅費を使用することがなかった。当事者への聞き取りもできなかっため謝金も発生しなかった。今後も県外出張が難しいと考えられるので、文献を取り寄せたり手元の未整理の資料のデジタル化したりしながら研究を進める。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 宮崎 文学の旅 下巻2021

    • 著者名/発表者名
      「宮崎 文学の旅」刊行委員会
    • 総ページ数
      324
    • 出版者
      「宮崎 文学の旅」刊行委員会

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公開日: 2021-12-27  

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