研究課題
若手研究
本研究は、アジア・太平洋戦争後のポスト占領期に状況が激変した西洋文化受容の問題に関して、海外体験を基に文化の発信源となった文学者による美術言説に焦点をあて、新聞・雑誌メディアにおける美術言説および文学者の活動を実証的に調査・整理・検討・分析することで、西欧文化受容の実相解明を行った。それにより、戦後文化生成過程解明の端緒を開くことができた。
日本近代文学
本研究の学術的意義・社会的意義については、第一に戦後の作家の海外体験と文学の関係を提示したこと、第二に戦後の新聞・雑誌メディアにおける作家の文化発信という視点を提示したこと、第三に戦後文化生成過程解明の端緒を開いたこと、第四に批評研究の可能性を提示したことにある。