研究課題/領域番号 |
19K13077
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
中葉 芳子 関西大学, 東西学術研究所, 非常勤研究員 (60581668)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 源氏物語 |
研究実績の概要 |
当該研究課題が始まった令和元年度の後半から、社会情勢の影響により出張による調査等対面しての研究が進められず(特に、資料収集や調査などのための国内移動が受け入れられにくかった)、研究期間の延長を申請した。幸いにも申請は認められたが、社会情勢の変化がいつまで続くかがわからず、もとに戻る保証もないため、以前から研究計画は対人接触が少なくともすむ方法へと変更している。 元来の計画では、多くの美術館や博物館等に赴いて調査や資料収集をおこなう予定であったが、未だ歓迎されない雰囲気があり、実地の調査は困難な状況が続いていた。そのため、出版物での資料収集や調査へと多くの計画を変更し、できる限り予定した研究成果に支障を来さないように努力しながら研究を続けてきた。 こうした状況の中で、2020年度から進めていた資料の公開に向けた作業を中心に研究をおこなった。個人的な伝手などにより、公開するための新たな資料を少しは加えることができた。また、その資料を基にして論文も発表することができた。ただ、対面しての打ち合わせ等が難しく、当初予定していたよりも進捗が遅れぎみではある。とはいえ、公開に向けて少しずつではあるが進展している。少しでも早く、と考えて進めている途中である。 研究期間の延長が許されたとはいえ、研究期間は残り1年と限られている。完成が近づいている資料の公開のみではなく、論文の作成等にも尽力していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究期間のほぼすべてが社会情勢が変化した時期であったため、研究課題を計画した際の予定通りに進んでいない。そのため、研究期間の延長を申請し、承認されている。
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今後の研究の推進方策 |
出張や対面での調査などに対する拒否感が少しは薄れてきたことから、今後は進捗が望めるかもしれないが、更なる延長が認められない可能性もあるため、対人接触が少ない方法へと研究計画を変更している。 変更した研究計画が進展するように努力していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じたのは、社会情勢の変化による計画変更による研究期間の延長が原因である。 使用計画としては、社会情勢の変化により出張による対面での調査の難化があり、書籍などを中心に変更しておこなう予定である。
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