研究課題
若手研究
エドワード・テイラーの初期の詩と思想を、環大西洋ネットワークという観点で考察する研究を予定していた。環大西洋ネットワークという点については在外研究の時間を十分確保することができなかったため、成果をあげることが困難だったが、彼の初期の詩作品を分析するという目標は部分的だが達成できた。その中で、これまで低く評価される傾向にあった、彼がハーバード大学に在籍していた時代に書いた詩作品の再評価をすることができた。
アメリカ文学
エドワード・テイラーという、植民地時代アメリカの重要な詩人の全体像を掴む上で不可欠な視点を提供することができた。例えば、テイラーに関する研究は、常に中期から後期に注目する傾向にあるので、初期の思想や詩については十分行われていないのが現状である。しかし、本研究においては彼の初期の作品に着目したので、これまで明らかにされてこなかった彼の詩的技巧に光を当てることが出来た。