研究課題
若手研究
本研究では政治的理由により情報の少ないベラルーシ共和国において、フィールドワークを通じ今現在話されているロマ民族(ジプシー)の方言の一つを記述し、そこにベラルーシ語の部分的影響を発見した。研究の成果の一部をルーマニアにおける国際学会で発表し、その内容をまとめ国際学会誌に掲載した。ベラルーシのロマニ語方言に関する言語資料は数が少なく、よって学会誌に掲載された「不思議の国のアリス」の一部のベラルーシ・ロマニ語方言訳とその分析は後世のロマニ語の比較研究において重要な比較研究資料となる。
言語学
ベラルーシ共和国は政治的理由により研究者が足を踏み入れるのが難しく、そこで生活する少数ロマ民族の言語についての資料は極端に少ない。その国に於いて、フィールドワークを通じてロマにインタビューを行い、実際に話されているロマニ語を部分的に記述し、それを国際学会誌に言語資料として掲載できたことの意義は大きい。