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2022 年度 実績報告書

南琉球宮古語の語彙体系の多様性を探る:通方言的な音声付の語彙データベースの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K13174
研究機関大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所

研究代表者

CELIK KENAN  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, プロジェクト非常勤研究員 (70825596)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード南琉球 / 宮古語 / 語彙研究
研究実績の概要

本年度(令和4年)は昨年度に続き、宮古語の複数の方言を対象に語彙調査とアクセント調査を実施した。調査できた方言は砂川、水納、多良間の3つである。砂川方言については複合語を中心に約2000語を調査し、編集した。水納島方言については前年度に出版された『みんなふつ語彙集』の拡大版を目指して、その語彙集に収録されていない語を中心に約1000語を調査し、そのアクセントも収録している。多良間方言については『南琉球宮古語多良間方言辞典』に収録されていない語を200語程度調査している。
前年度と同様に、宮古語の語彙体系を明らかにために比較的な観点が有効であると考え、系統的に宮古語に最も近い八重山語のいくつかの方言(新城、黒島、小浜、大浜)を調査している。特に先行研究のほとんどなかった大浜方言について基礎語彙1000語を調査し、調査結果を語彙集の形で編集している。
方言の語彙データを可視化するよう、国立国語研究所のプロジェクトと共同でインターネット公開用の語彙システムを作成してもらい、9月30日に公開した。そのデータベースの中に前年度出版した『みんなふつ語彙集』の音声付きデータを入れ、公開した。

備考

「危機言語データベース」では方言の複雑な語彙データを公開することが可能である。現在は本科研費を通じて作成した宮古語諸方言に関する語彙データを公開している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 日琉諸語の記述言語学を対象としたメタ研究の試み : 南琉球諸語の過去40年間の語彙研究の評価と課題2022

    • 著者名/発表者名
      麻生 玲子、セリック ケナン、中澤 光平
    • 雑誌名

      国立国語研究所論集 = NINJAL Research Papers

      巻: 23 ページ: 75~98

    • DOI

      10.15084/00003567

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] (先)日琉祖語における語形成に関する試論2022

    • 著者名/発表者名
      セリック・ケナン
    • 学会等名
      日本言語学会第164回大会
  • [備考] 危機言語データベース

    • URL

      https://kikigengo.ninjal.ac.jp

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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