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2020 年度 実施状況報告書

北陸の方言に対する北陸出身者と外国人の方言意識:北陸の方言、関西弁、共通語の比較

研究課題

研究課題/領域番号 19K13201
研究機関福井大学

研究代表者

ヘネシー クリストファー  福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(総合グローバル), 講師 (50727732)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード日本語学 / 方言 / 方言意識 / Japanese linguistics / dialect / perceptual dialectology / language regard / 北陸
研究実績の概要

2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、予定していた北陸地方の6つの方言地域(嶺南(福井県)、嶺北(福井県)、加賀(石川県)、能登(石川県)、呉東(富山県)、呉西(富山県))の公共の場における対面でのアンケート調査が難しくなったため、2019年及び2020年に福井県の嶺北地域で行なったパイロット調査のデータを分析した。
収集したデータ数が限られていることから、量的な分析は行なっていないが、外国人労働者のインフォーマントを対象としたデータの質的な分析により、新しい発見を得ることができた。具体的には、一人の外国人労働者のインフォーマントへのインタービュー内容を徹底的に分析した結果、この日本語話者が日本語の使用において言語を4つのカテゴリー、(1)【丁寧な日本語】、(2)【普通の日本語】、(3)【やさしい日本語】、(4)【方言】に分けて認識していることが確認できた。この分析結果の一部について、2020年度中に日本言語政策学会第22回研究大会で発表を行った。
さらに、4人の外国人労働者のインフォーマントへのインタービュー結果をもとに、グラウンデッド・セオリーのフレームワークを用いた質的分析を行った結果、上記と同様の4つの日本語使用に関するカテゴリーを話者が認識していることが確認できた。この内容については、大阪大学の阪大日本語研究33号に論文を提出し、掲載された。
今後はコロナ禍の状況の終息を待ち、計画の通り北陸地方のより幅広い地域でのデータ収集を行い、さらなる分析を進めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の影響により、北陸の6つの方言地域対象地域(嶺南(福井県)、嶺北(福井県)、加賀(石川県)、能登(石川県)、呉東(富山県)、呉西(富山県))に行き公共の場にて体面的なアンケート調査を行うことが難しくなった。

今後の研究の推進方策

今後、新型コロナウイルス感染症の状況が暫く落ち着かない前提で、オンライン上・郵便により調査を行うようにするつもりである。または、本研究の延長依頼をする予定の可能性がある。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の影響により、北陸の6つの方言地域(嶺南(福井県)、嶺北(福井県)、加賀(石川県)、能登(石川県)、呉東(富山県)、呉西
(富山県))の公共の場における体面的なアンケート調査が難しくなり、行けなかった。参加した学会もオンラインで行い、旅費が必要ではなかった。オンライン上・郵便により調査を行う可能性がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 地方在住外国人労働者の日本語バラエティに対する意識: 質的アプローチによる予備研究2021

    • 著者名/発表者名
      ヘネシー クリストファー
    • 雑誌名

      阪大日本語研究

      巻: 33 ページ: 123-156

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] “Equality” and “Inequality” in Japanese Language Interactions: A Qualitative Analysis of a Foreign Worker’s Perceptions of Everyday Interactions in Professional and Non-Professional Settings2020

    • 著者名/発表者名
      ヘネシー クリストファー
    • 学会等名
      日本言語政策学会第22回研究大会
    • 国際学会

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公開日: 2021-12-27  

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