本研究は高等教育機関における留学生の獲得・支援の在り方について、特に産学官が連携してこれに当たる際の課題の検証とそれに基づく、改善策の提案を目指すものである。当初は産学官の連携を取りまとめる留学生支援センターの役割に注目したものの、研究期間2年目から流行した新型コロナウイルスのために、大学、企業、警察などへの産学官個々への調査が中心となった。なかでも、警察と大学が協力しての留学生サポートの在り方は、相互補完の関係にあるが、大学からは言語面での自立した支援の展開を期待する声もあり、なお改善の余地を残す。地方での留学生招致には他県にないリソースの掘り起こしが欠かせず、その1つとして離島に注目した。
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