研究課題/領域番号 |
19K13270
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
齊藤 良子 国士舘大学, 政経学部, 講師 (50727055)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 外国語教育 / 外国語学習動機 |
研究実績の概要 |
本研究では日本の韓国語学習者と中国語学習者、韓国と中国の日本語学習者が互いの言語を学ぶことにより、目標言語の言葉、人、国のイメージが良化する要因を「I.外国語学習態度と外国語学習(経験)の相互作用の解明」、「II.Iの相互作用による言葉、人、国のイメージ良化要因の解明」を中心に実証的に明らかにする。本研究は3年で行われるが、2020年度の詳細は以下の通りである。2020年度には2019年度に作成したOsgood(1957)のSD(Semantic Differential)法と田中(1969)の「国家人格」調査の項目や齊藤(2011)を基礎とした項目で構成した調査票を用いて大学学事歴の前期と後期の2度調査を実施し、1度目は前期に実施し、目標言語の言葉、人、国についてもっているイメージを尋ね、2度目の調査は、目標言語学習経験を経た後のイメージ変化を調査する予定であった。しかし、2019年度には韓国でNO JAPAN運動があり、イメージ調査をすることが難しい状況があり、日中関係も悪化していたために、中国での調査も難しい状態であったためパイロット調査を進めることができなかった。これに加え、2020年度は新型コロナウィルスの感染拡大を受け、海外への渡航難しくなったこと、全世界的に授業形態がオンラインに変更されたため、大学生を対象とした調査を実施することが難しくなったことを受けて、本調査を実施することができなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
まず、2019年度に韓国と中国で本調査を調査を実施する予定であったが、調査実施予定であった2019年夏に韓国でNO JAPAN運動が激しくなり、イメージ調査を実施することができなかった。また、中国においても日本に関する調査を実施することは難しいとの現地の教員からの助言があり、調査を断念した。これに加え、2020年度は新型コロナウィルスの感染拡大をうけ、海外で調査することは難しく、さらに全世界的に大学の授業形態がオンラインへの変更されたため、パイロット調査および本調査を実施することができなかった。これらの理由により、研究は遅れていると言わざるを得ない。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度に引き続き2021年度現在も新型コロナの影響で調査地である日中韓の大学で遠隔授業が行われているため、調査実施が難しい状況である。そのため、調査の実施方法をオンラインに切り替えて本格的な調査を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染拡大の影響により、韓国と中国へ渡航し調査を実施することができなかったため。
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