本研究では、スペイン・カタルーニャ地方と日本の多言語教育におけるアプローチや態度を比較・対比することで、既存の言語政策や第三次教育における外国語習得と職業的成功の認識の関係を特定することを目的とした。研究期間中には言語教育者を対象とした調査と、第三次教育機関に属する大学生を対象とした調査を行った。その結果、日本はモノリンガルで大学卒業に語学の授業が必須であることが多く、スペインはマルチリンガルで言語習得は個人の自由であるが、背景や状況は違っても多言語学習の重要性は両国に共通しており、将来、より良い仕事に就くためには多言語学習は不可避であることを明らかにした。
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