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2023 年度 実施状況報告書

多視聴活動による効果的な語彙学習方法の調査

研究課題

研究課題/領域番号 19K13294
研究機関鹿児島大学

研究代表者

日高 佑郁  鹿児島大学, 総合科学域総合教育学系, 助教 (60782539)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
キーワード英語教育 / 語彙学習 / 多視聴
研究実績の概要

本研究は、英語の多視聴(extensive viewing)活動が語彙学習に与える影響を調査し、多視聴による語彙学習を効果的に促進するための方法を提案することを主目的とする。
令和五年度は、データ分析から得られた結果をまとめて研究発表や執筆作業を行った。まず、①語彙学習を目的とした多読、多聴、多視聴タスクに対する学生の嗜好調査(学術語彙を学習するための自律学習として行う多読、多聴、多視聴について日本人大学生がどのように捉えているか)について、研究結果を論文にまとめた。その後、②聴解活動と視聴活動を通した内容理解とテキストの語彙のカバー率の関係についての調査(聴解活動と視聴活動を通して学術的なテキストを理解しようとする際、語彙のカバー率と理解度テストのスコアに関連性が見られるか)の結果について、研究発表を行い、論文をまとめた(現在校正作業中)。また、③TED-Ed動画中の学術語彙の含有率の調査では、研究の初期段階で使用した分析方法を変更する必要があったため、再度データ収集と分析を行い、結果を論文にまとめた(現在査読中)。これらの研究の結果は、日本人大学生は視聴解活動を好み、視聴解活動がテキスト中の内容理解を促すこと、また、日本人大学生が学術語彙の習得を目指して多視聴を行う際にTED-Edの動画が勧められることを示しており、これは特に学術語彙の学習を行う上で困難を抱えている多くの学生にとって有益な情報となり得る。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究計画当初は、視聴が語彙知識のどの側面の偶発的学習に効果があるかを検証する予定であったが、学習者にとって適切な多視聴の教材を選択する上で、教材の語彙レベルに加えて、多視聴に必要となる語彙のカバー率をまず明らかにしなければならないことが調査を進めるに従い明らかになった。よって、多視聴に必要となる語彙のカバー率の調査を先行して行ったため、研究の進行が遅れている。

今後の研究の推進方策

令和六年度はまずこれまでの研究成果をまとめた論文の投稿を終えることを第一目標とし、執筆作業を進行しながら、研究の第二段階である、視聴解活動を通した偶発的学習によって語彙のどの側面が学ばれるのかという課題について先行研究をもとに詳しく調査を進めたい。

次年度使用額が生じた理由

コロナウイルス蔓延の影響により出張計画等に変更が生じ、旅費の使用等が行われず、結果的に予算の執行に変更が生じている。次年度の学会参加費等に補填して使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Learner Perception of Vocabulary Learning Through Reading, Listening, Viewing, and Viewing With Captions2024

    • 著者名/発表者名
      Yuka Hidaka & Yosuke Sasao
    • 雑誌名

      外国語教育メディア学会九州・沖縄支部紀要

      巻: 24 ページ: 67-84

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 大学生の英語語彙の自律学習の促進へ向けて:聴解・視聴解における内容理解度と語彙のカバー率の関係の調査2023

    • 著者名/発表者名
      日髙佑郁
    • 学会等名
      第51回九州英語教育学会熊本研究大会

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公開日: 2024-12-25  

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