本研究は、日本人英語学習者のスピーキング能力の育成とスピーキング評価について研究した。スピーキング分析は主にCAF 観点(Complexity:複雑さ、Accuracy 正確さ、Fluency流暢さ) に基づき評価される。しかし、一方で、CAF観点の分析のみでは、コミュニケーション達成度 (Pallotti, 2009)が見過ごされる傾向にある。本研究では、音声データをCAF指標で測る分析方法と採点者によるコミュニケーション達成度の評価の関連性を研究した。回帰分析により評価者の採点は、流暢さの数値によって説明されることがわかり、流暢さとコミュニケーション達成度の関連性について実証できた。
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