今後の研究の推進方策 |
2020年度は、以下の3つを行う予定である。 ①インタラクションデータの書き起こし: 実際の授業内で取得したデータのため、集中して聞き取る必要があり、時間がかかる予定である。10ペア分の書き起こしを行う予定としている。 ②インタラクションデータ分析のためのコード表の作成とデータの分析: 学習者がタスク中にどのような言語項目に着目していたか、また受動態へ注意が向けられていたかをコードするための分類表を、Language Related Episodesの観点から分類している過去の研究(Hidalgo & Garcia Mayo, 2019; Leeser, 2004; Niu, 2009; Storch, 2008)を参考に今回取得したデータを突き合わせながら作成する。その後、コード表を用いて10ペア分のデータを分類し、task modality(口頭、筆記)によって学習者の注意の向けられ方に違いがあるか、検討する。研究協力者とともに、コード分類の信頼性を確認する。 ③受動態の学習を測る筆記テスト、産出テスト(口頭・筆記)のデータ分析: 3種のテストの採点基準の設定と採点を、Spada et al., (2014)を参照し行ったうえで、データ入力を行う。事前、事後、遅延テストでの差、modalityによる差、を統計により分析する。以上の結果を、国際学会にて発表予定である。
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