研究課題/領域番号 |
19K13318
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
BEREZIKOVA TATIANA 大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 招へい教員 (20837728)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 少年赤十字 / 国際文化交流 / 国際理解教育 / 国際親善 / 国際通信交換 / 人形 / Junior Red Cross |
研究実績の概要 |
本研究は、少年赤十字の機関誌やその他の資料を通して、世界各国の少年赤十字団員がどのように国際文化交流に貢献したのかを明らかにするものである。今年度は、新型コロナウイルスの感染拡大のため、海外資料調査を実施できない状態が続き、昨年度に続けてすでに収集した資料の分析のみを行った。とりわけ、今年度はすでに入手した資料に基づいて、学術書(1本)を発表し、研究発表(1回)を行った。前述した学術書において、少年赤十字の国際文化交流の一側面であった国際人形交流の歴史的展開を示し、日本とアメリカなどの国際的な比較を行った。これによって、国際人形交流における少年赤十字団員の重要な役割が明確されただけではなく、少年赤十字の国際人形交流をより広い文脈の中で取り上げることができ、その重要性をなお一層強調することができたと思われる。 なお、本研究は、新型コロナウイルスの感染拡大のため、当初の研究計画より遅れが生じた状態にあるのも事実である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
今年度は、新型コロナウイルスの感染拡大のため、本研究の基礎となる少年赤十字の機関誌の海外調査が実施できない状態が続いた。今年度は、一昨年度の調査の際に収集した資料に基づいた結果を学術書として発表することができたと言えども、当初の研究計画より大きな遅れが生じているのも現状である。以上により、(4)の評価とした。
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今後の研究の推進方策 |
次年度の推進方策は、昨年度の推進方策と同様である。新型コロナウイルスの感染状況の改善が見込まれる場合、海外における資料調査とその成果の発表を進めていきたい。 とりわけ、一昨年度に計画した調査箇所(イギリス、ハンガリー、チェッコ)と昨年度に計画した調査箇所(ジュネーブ、ポーランド、イタリア、フランス)において、調査を行う予定である。なお、新型コロナウイルス感染拡大の状況により、調査箇所の変更を随時検討する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は、新型コロナウイルスの感染拡大により、海外調査を実施できない状態が続いたため、旅費の残額が生じた。次年度は、一昨年度と昨年度に計画した調査箇所における研究調査を行い、旅費の残額を使用する予定である。
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