研究課題
若手研究
旧佐倉藩飛地領(柏倉領、現・山形市と上山市の一部)に伝存した史料の分析成果に立脚して、論文その他の研究成果を発表した。その内容としては、支配・被支配関係の焦点である年貢徴収・納入のあり方をはじめ、地域側の出願内容と領主側の対応を分析することにより、領主による支配と村々による地域運営の実相の一端を明らかにした。
日本史
飛地領は近世社会で一般的な所領形態であったが、従来飛地領であることに着目した研究は必ずしも多くなかった。本研究では村々による年貢納入や訴願内容の分析から、飛地領であることの特質抽出を意識しつつ支配・被支配関係の実相の一端を明らかにした。また、本研究では関係史料を把握・調査する段階から着手し、複数の未整理史料群について目録作成・刊行、保存・公開態勢の構築に貢献した(他グループ主導の作業に協力したケースも含む)。