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2023 年度 研究成果報告書

近世公家領における領主支配の研究―近衛家領伊丹郷町を事例に―

研究課題

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研究課題/領域番号 19K13335
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分03020:日本史関連
研究機関神戸大学

研究代表者

加藤 明恵  神戸大学, 人文学研究科, 特命助教 (30824528)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード公家領支配 / 在郷町
研究成果の概要

本研究の目的は、日本近世公家領における領主支配の特質を、家領の地域社会運営の具体的な実態を通して明らかにすることである。摂家近衛家と家領の摂津国川辺郡伊丹郷町を対象として、主に両者間の金融活動の様相を近衛家・伊丹郷町の双方に伝来した史料を用いて検討した。
関係する寺社や公家等の利殖も目的とされた近衛家による伊丹郷町への貸付が、特に19世紀以降伊丹郷町において大規模に展開するが、この貸付が町運営を密接にかかわるとともに、近衛家においてはさまざまな支出に対応するための利殖として伊丹郷町への貸付が機能していることを明らかにした。

自由記述の分野

日本近世史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、従来、ほぼ蓄積のなかった近世の摂家を対象とした公家領経営・支配に関して、金融活動に着目することで、限られた領知において家政を維持しなければならない公家領主が、家領への経済的な吸着を強め、領下の町役人も金融活動を遂行できる能力を蓄積したことを明らかにした。関係する寺社や公家の利殖も近衛家を通じて伊丹郷町が担うことによる、公家領が果たす領主財政上の役割の重要性について明らかにできた点に本研究の学術的意義がある。

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公開日: 2025-01-30  

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