今年度は「新型コロナウイルス感染症」(COVID-19)の感染拡大に伴う制限も相当程度緩和されたため、学外での史料調査を積極的に行った。ただし、海外調査については、校務及び家庭の都合によりまとまった時間を取ることが不可能となり、実施できなかった。 そのため、今年度は、当初から分析視角の一つとしていた政治結社の規制について、前年度に刊行した論文の続きにあたる時期の分析を進めた。具体的には、関係資料を購入するとともに、複数回出張して調査を行い、論文の執筆を進めた。加えて、国際比較についても、政治結社の文脈から考察を進めた。これらの調査・分析の結果を法制史学会で発表するとともに、5万字程度の分量の論文としてまとめることができたことは大きな成果であったと考えている。
|