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2023 年度 実績報告書

中近世移行期における厳島神社の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K13340
研究機関県立広島大学

研究代表者

大知 徳子  県立広島大学, 公私立大学の部局等(広島キャンパス), 特命講師 (50549243)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード厳島神社 / 大願寺 / 宮島
研究実績の概要

厳島に伝来する「厳島野坂文書」、「御判物帖」、「巻子本厳島文書」、「新出厳島文書」、「野坂文書」、「房顕覚書」、「大願寺文書」等3100通余りの膨大な中世文書は、昭和50年代に刊行された『広島県史 古代中世資料編』Ⅱ・Ⅲ(「厳島文書編」1・2。以下、『広島県史』と略す)において活字化されている。戦後行われた嚴島神社を中心とする中世史研究の多くは、『広島県史』に収録されている古文書に依拠している。しかし、本来ならば『広島県史』に収録すべきだった中世文書(「野坂文書」、「大願寺文書」)が別に存在していることは早くから知られていた。
そこで本研究では、厳島に伝来する文書のうち、「野坂文書」と「大願寺文書」について、『広島県史』未収録の①中世文書、②中近世移行期の文書、そして③中世文書の写について追跡調査をおこない、目録を作成し、全容を把握することを目的として取り組んだ。
これにより、「野坂文書」及び「大願寺文書」の中から新たに多数の中世文書を発見し、所蔵者の許可を得ることができた「野坂文書」21点、「大願寺文書」19点の翻刻を、解説を付して研究成果報告書にまとめ、令和6年3月末に発行した。昭和53年(1978)に『広島県史 古代中世資料編』Ⅲが刊行されてから40年以上を経て厳島関係文書をまとまって紹介することができた。また、研究期間中に「大願寺文書」を用いて明らかにした成果については、次の学会において口頭発表した。
①「近世における本願大願寺の活動」(2021年度広島史学研究会大会・日本史部会報告、令和3年10月31日)、②「厳島本願大願寺と毛利氏」(2023年度広島史学研究会大会・日本史部会報告、令和5年10月29日)
加えて、研究論文「大内氏支配下における厳島本願大願寺の活動」を『史学研究』に投稿した(『史学研究』319号に掲載予定)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 大内氏支配下における厳島本願大願寺の活動2024

    • 著者名/発表者名
      大知徳子
    • 雑誌名

      史学研究

      巻: 319 ページ: -

    • 査読あり
  • [学会発表] 厳島本願大願寺と毛利氏2023

    • 著者名/発表者名
      大知徳子
    • 学会等名
      広島史学研究会大会・日本史部会報告

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公開日: 2024-12-25  

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