研究課題
若手研究
本研究では、琉球の士族によって書かれた和歌・和文を主な調査対象とした。琉球の和歌・和文の所蔵先について把握することにつとめ、また、主な作品については注釈、現代語訳を行うことで内容をより深く理解することを目指した。その上で、近世の琉球と薩摩との交流の一端や、日本・薩摩の影響を受けた琉球でどのように和歌が受容されていったのかについて考察した。
日本史・琉球史
本研究では、これまであまり本格的に研究がなされることのなかった琉球士族による和歌・和文をとりあげた。和歌・和文に記された内容からは、近世の琉球と薩摩との交流や、当時の社会や文化を垣間見ることもできる。従来の研究で見落とされがちであった琉球の和歌・和文に着目し、それらの内容を紹介するとともに、琉球における和歌の受容のあり方の一端を提示したのが本研究の意義と言えよう。