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2023 年度 研究成果報告書

外交史料からみる近代タイの文化政策: 絶対王制期を中心として

研究課題

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研究課題/領域番号 19K13367
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
研究機関大阪大学

研究代表者

日向 伸介  大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 准教授 (60753689)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードタイ / 文化政策 / 外交関係 / イギリス / フランス / 日本
研究成果の概要

タイの近代国家形成は、19世紀後半から構築された絶対王制のもとで進められた。その過程で、文化政策を通した王権の強化が図られたことはよく知られており、様々な観点から研究が進められてきた。
本研究は、教育行政・王室儀礼・文化財行政など広範な領域を対象として、近代タイの文化政策が、西洋列強諸国および日本との外交関係の影響を受けながら形成されていった実態を明らかにした。特に、文化政策史の分野でこれまで着目されることが多かったダムロン親王に加えて、プリッサダーン親王やチャオプラヤー・タムマサックモントリーの果たした役割を示唆することができたことは、今後の研究においても重要な成果である。

自由記述の分野

タイ近現代史

研究成果の学術的意義や社会的意義

学術的意義は、絶対王制期のタイにおける政治と文化の諸相を、タイ語、英語、フランス語の公文書史料をはじめとする一次史料を利用しながら明らかにし、その一部を共著や学術論文として刊行したことである。
また、宮廷舞踏を事例として、国家間の対立の要因ともなりうる文化遺産が、近代以降にナショナル・アイデンティティに組み込まれていった過程を跡付けたことや、日本の天皇制との比較を視野に入れながら、タイ語版教育勅語の起草過程を明らかにしたことは、現在も強い社会的影響力をもつタイの王権を歴史的に理解することにつながり、現代的意義をもつものと考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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