研究課題/領域番号 |
19K13387
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研究機関 | 大阪産業大学 |
研究代表者 |
雪村 加世子 大阪産業大学, 経済学部, 准教授 (60735116)
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研究期間 (年度) |
2020-02-01 – 2026-03-31
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キーワード | アイルランド史 / ブリテン諸島史 / 海軍史 / 海事史 |
研究実績の概要 |
2023年3月30日~6月16日に産休、2023年6月17日~2024年3月31日に育休を取得したため、2023年度は研究中断手続きを行い、研究活動を行っていない。ただし、2019年に投稿し、長期入院前に修正稿を提出していた投稿論文が2023年8月に研究分野の主要誌の巻頭論文として出版された。[雪村加世子「「長い18世紀」前半期のアイルランドにおけるイギリスの海軍行政―キンセイル海軍役人の視点から―」『西洋史学』(日本西洋史学会)275号、2023年8月、1-18頁。]
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年12月27日~2023年4月7日まで長期入院し、その間絶対安静かつ病院の規則でWi-FiとPCの使用を禁止されていたため、約3か月半の間研究活動が全くできなかった。その間に予定されていた英語での口頭発表もキャンセルせざるを得なかった。退院後産休・育休を取得しており、2023年度は研究活動を中断していた。ただし、2019年に投稿し、長期入院前に修正稿を提出していた投稿論文が2023年8月に研究分野の主要誌の巻頭論文として出版された。[雪村加世子「「長い18世紀」前半期のアイルランドにおけるイギリスの海軍行政―キンセイル海軍役人の視点から―」『西洋史学』(日本西洋史学会)275号、2023年8月、1-18頁。]
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今後の研究の推進方策 |
産休・育休を取得していたため、2024年度から2年間、本科研費課題の研究期間の延長期間に入る。この間に本研究課題の研究成果のさらなる分析と既存の研究の中への位置づけを行う。特に最終年度にかけてはその結果を口頭報告と論文の形でできるだけ多く公表することを目指す。 成果公表については2年間の計画で、英語での論文執筆と投稿を最優先して進めていく。投稿先は "International Journal of Maritime History" (the International Maritime History Association)を予定している。 英語論文執筆の過程でまとめた内容は随時口頭報告で公表していく。2024年8月20日に9th IMEHA International Congress of Maritime History(2024年8月19日~24日、於韓国海洋大学校(釜山、韓国))において、本研究課題の成果を英語で報告する予定である。日本語では2025年度の日本西洋史学会大会の自由論題報告に応募することを計画している。この学会で本研究プロジェクトの最終成果を報告することで、本邦の西洋史学分野の研究者から幅広いフィードバックを得られることが期待できる。また、国際情勢的に可能であれば、残り2年間の間に最低1度は海外史料調査を行い、その過程で現地の研究者とも議論したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度~22年度前半における新型コロナウイルス感染症の世界的流行とウクライナ戦争の影響を受け、予定していた海外への学会出張・史料調査を実施できなかった。また研究代表者は2022年12月27日から3か月半長期入院し、そのまま2023年度に産休・育休に入った。これらの理由により、旅費と学会参加費の未使用分が発生している。また、同様の理由で研究活動全般が停滞し、物品費や英語論文校正のための人件費・謝金等も残っている。 未使用分は2024年度からの2年間の延長期間の間に計画的に使用していく。まず、現在原稿執筆・出張先でのプレゼンテーションで使用しているモバイルPCの動作が不安定になってきたため、8月の釜山での学会報告の前に新しいモバイルPCの購入に充てたい。また、この釜山での学会参加をはじめとする出張旅費も支出する。物品費に関しては新しく出版された研究関連書籍を随時購入するほか、現在取り扱っている18世紀の史料の読解のためにOxford English Dictionaryが必要なため、見積もりを取って予算に収まるようならば個人での年間契約を計画している。年度内に英語論文が完成した場合は、英文校正料・投稿に関連する費用を研究費から支出する。
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