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2022 年度 研究成果報告書

春秋戦国時代青銅器の生産と流通に関する複合的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K13411
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分03050:考古学関連
研究機関公益財団法人泉屋博古館

研究代表者

山本 尭  公益財団法人泉屋博古館, 学芸課(本館), 学芸員 (90821108)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード春秋戦国時代 / 青銅器 / 鋳造技法 / 金文 / 中央集権化 / 生産体制
研究成果の概要

中国古代史上の一大画期である、春秋戦国時代の青銅器生産・流通の実態を明らかにするべく、まずは青銅器の紋様にあらわれた系統性に着目した型式学的分析により、青銅器の生産・流通の大きな画期が前5世紀後半~前4世紀前半にあることを明らかにした。さらに文字史料への分析も加えることで、そうした現象が当時における中央集権的国家体制の出現と密接に関連していた可能性を指摘した。
また春秋戦国時代の青銅器の鋳造技術にあらわれた特徴を明らかにするために、鋳造実験をベースとした実証的見地から検討を加えた。その結果、春秋戦国時代の青銅器を特徴づける施紋技法と、銘文の製作技法について蓋然性の高い仮説を提起することができた。

自由記述の分野

中国考古学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果により、従来、文献史学では様相不明とされてきた前5世紀から前4世紀にかけての時期が、春秋戦国時代の社会変化を捉えるうえできわめて重要な意義を有することが考古学的観点から明らかになった。また、これまで未解明とされてきた青銅器の施紋技法・銘文製作技法についても蓋然性の高い仮説を提示することができた。特に、後者に関しては漢字形成史を考えるうえでもきわめて重要な意義を有する発見といえる。

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公開日: 2024-01-30  

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