本研究は、ミュージアムでの体験をより豊かにする展示解説の在り方を考察するための基礎研究であり、以下の3つから成る。(1)他館の調査では、最新技術を活用している韓国のミュージアムを調査し、来館者のニーズにあわせて体験の形式を選択できるようにしていることがわかった。(2)東京国立博物館での来館者調査は、これまで客観的に知ることができなかった来館者の館内での動きの傾向をつかむ手掛かりとなった。(3)時代・作者・ジャンル・影響関係・画題などから、作品同士の関連性の高さを割り出すデータベースのプロトタイプを作成した。
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