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2020 年度 実施状況報告書

An Affective Anthropology of Physical Movement and Human Experience in the Case of Pole Dance as Sport, Art, and Entertainment in Contemporary Japan

研究課題

研究課題/領域番号 19K13471
研究機関北海道大学

研究代表者

COKER Caitlin・Christine  北海道大学, 文学研究院, 准教授 (30822754)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードアフェクト / 感覚 / 想像力 / 芸術 / ダンス / スポーツ / エロス / 生成変化
研究実績の概要

本研究は、スポーツおよびエンターテインメント、アートのポールダンスを実践する、主に3つの共同体への参与観察を行うというフィールドワークを題材にしているが、R2年度は特に札幌市でのエンターテインメントとしてのポールダンスにも焦点を当てて、SNSやZoomを通して昨年度の共同体への調査を続けることができました 。具体的に言えば、週に1回程度身をもって札幌でのポールダンスの参与観察を行い、さらにSNSを通して他の地域のポールダンサーに聞き取り調査ができました。その中、ヒトとポールとの関係から生成されるアフェクトおよび生成変化に着目することを通して、アフェクトそのものを問い直し、アフェクト論に貢献ができました。
この研究調査から3つの具体的な研究成果がありました。 1つ目は、2020年5月開催した日本文化人類学会第54回の研究大会にて「『しぬかも!』-- ポール・ダンスにおけるフィーリングと想像力を巡って」という口頭発表を行い、その際のフィードバックを生かした、日本語での投稿論文の執筆になります。 2つ目は、本研究で到達したアフェクト論をもって、2021年3月に『An Anthropology of Ba: Place and Performance Co-emerging』の出版です。3つ目は、『描かれた動物』の人類学-- 動物Xヒトの生成変化に着目して」という共同研究に2020年3月9日に行われた口頭発表です。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、SNSやウエブ会議などのオンライン調査方法を生かして、なるべく研究を進めるようにしましたが、やはり現場が重要である人類学にとって難しい1年間でした。

今後の研究の推進方策

今後は札幌でのポールダンスへの参与観察を持続しながら、聞き取り調査を広げてポールダンスのオーラルヒストリーを作成する予定です。さらに、アートとしてのポールダンスについて考察を深めるために、ポールを用いた実験的な実践およびパフォーマンスを繰り広げることで、アートとしての人類学への考察・貢献を計らいます。

次年度使用額が生じた理由

R2年度はコロナ感染拡大のため、札幌を拠点にして、他の地域や海外での研究を遠慮させていただきました。そのため、次年度使用額は昨年度にできなかった研究調査に使用する予定です。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 『しぬかも!』:ポール・ダンスにおけるフィーリングと想像力を巡って2020

    • 著者名/発表者名
      ケイトリン・コーカー
    • 学会等名
      日本文化人類学会第54回の研究大会
  • [学会発表] 生成変化の地図2020

    • 著者名/発表者名
      ケイトリン・コーカー
    • 学会等名
      「描かれた動物」の人類学――動物×ヒトの生成変化に着目して
  • [図書] An Anthropology of Ba: Place and Performance Co-emerging2021

    • 著者名/発表者名
      Kajimaru Gaku, Caitlin Coker, Kazama Kazuhiro
    • 総ページ数
      204
    • 出版者
      Trans Pacific Press
    • ISBN
      9781925608038

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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