研究課題/領域番号 |
19K13471
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 北海道大学 (2020-2023) 京都大学 (2019) |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 身体 / ダンス / 身体運動 / 芸術 / 舞踊 / 情動 / ジェンダー / 身体経験 |
研究成果の概要 |
本研究は、性風俗のエンターテインメントであったポールダンスがどのように一般的なフィットネス、スポーツの競技、芸術的な表現の一形態として多様化してきたのかを調査し、複数の種類のポールダンスを実践者と共に実践することによって、研究者自身がポールダンスの身体経験の内実を明らかにした。そして、実践の身体経験とその際の情動を本研究の対象・方法・発表形態とする本研究独自のアプローチを通して、人類学における情動と生成変化、場所、エロス、痛み、ジェンダーを巡る人類学的な理論を展開した。
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自由記述の分野 |
文化人類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、現代日本におけるポールダンスを事例にし、言語では表しきれないが身体で感じ取れる身体経験の内実を示し、身体的な実践と思考を乖離させない理論形成を行い、言語以外の伝達手段を用いた研究発表形態を提示した。特に、研究者自身が本研究の考察をもとにダンス作品を振付・演出・出演することで、学術的な研究の発表形態が言語化されたものに限るというバイアスを問い直し、非言語的な身体的なパフォーマンスを取り入れた新たな学術的発表形態の分野を切り拓いた。
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