本研究は「データ駆動社会における行政の役割は何か」を探究するための前提として、「行政機関における情報加工過程(収集・形成・利用・公表)全体を総論的に捉えた上で、そのレベルにおける概念や基本原則は何か」を明らかにすることを目的とした。コロナ危機に対応し、より具体的な法政策課題(EU法・ドイツ法におけるデータ保護法制と司法警察分野の関係、ドイツにおけるコロナ危機対応とその法制度設計上(特に情報行政法上)の課題の解明、日本の行政におけるAI利活用に関する国際的視点からの検討(比較法国際アカデミーの日本レポートとして))に取り組み、それぞれについて、十分な比較法研究の基礎となる論考・著作を公表した。
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