研究課題
若手研究
思想・良心の自由にかかわる憲法条文のないアメリカにおいて、世俗的良心の憲法的な保障が、合衆国憲法修正1条に基づく宗教行為の自由条項や表現の自由といった条文を通じてなされ、連邦最高裁は二元的な制約類型とそれに応じた保護枠組が構築していることを明らかにした。また、それぞれの保護枠組みについて日本の最高裁判所の判例法理との比較法的考察を行った。
憲法
アメリカ連邦最高裁の宗教的自由へのアプローチと、それをめぐる議論状況を明らかにすることができた。特に、一般的・中立的な法からの義務免除をめぐる三つのアプローチ――価値論的アプローチ、平等アプローチ、拡張的アプローチ――の位置づけを明らかにし、日本の議論にも応用可能な普遍性をもつ法理として法義務免除を位置付けることが可能であることを明らかにした。