研究実績の概要 |
2021年度、本研究課題に関係する主な研究実績は、学会報告1報である。2021年アジア犯罪学会年次大会(オンライン)において、Aizawa, I., Mukai, T., Fukushima, Y., & Iriyama, S.Assessing the Good Lives Model in the Japanese context: Findings from the Primary Human Goods Survey of prisoners in Japanとして口頭報告を行った。本報告は、前年度NPO法人と共同で実施したグッドライフモデルの仮説検証にかかるアンケート調査のデータを、心理学領域の若手研究者と共同で分析したものである。分析の結果、グッドライフモデルの仮説は、日本の文脈においても一定程度支持されうることが示された。したがって、本研究課題の研究目的であった、グッドライフモデルの日本の犯罪者処遇への適用可能性について、一定の展望が得られることが明らかになった。 そのほか、研究活動については、昨年度から引き続き文献によるグッドライフモデル、再犯防止および犯罪・非行からの立ち直りの理論的な検討を行った。また昨年度から実施している社会福祉学の研究者と共同で受刑経験者からの聞き取り調査に基づいた、社会復帰のためのハンドブックに関する研究も継続して行っており、次年度中の成果公表を目指している。
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