研究課題
若手研究
2018年秋の日本学生支援機構による保証人への全額請求問題を契機として、分別の利益の沿革から出発し、これが果たす機能だけでなく、債権者・主債務者・保証人の三者関係においてどのような利益調整がなされているかを明らかにした。とりわけ、保証の付従性と表現される内容の多義性を解明し、保証人保護という視点から一定程度距離をとった分析を行ったことが本課題の中心的な成果である。
民事法学
保証人保護だけでなく、債権者・主債務者との三者関係に力点を置いて、当事者間でどのように利益調整がなされるべきかという視点から分析することにより、可分関係・不可分関係・連帯関係と連続したものとして保証関係を位置づける視点を獲得したこと。