本研究課題では(政治的)情報が選好および選択に与える影響を実証的アプローチを通じて明らかにしてきた。分析手法は観察データに基づく定量的手法のみならず、実験アプローチや統計的因果推論の手法を用い、分析対象も日本だけでなく、アメリカ、メキシコ、韓国など様々なフィールドで研究を行い、国内外のジャーナル・学会で発表した。研究の結果、有権者の選好および選択は情報の有無、内容によって変化するだけでなく、変化の程度もまた有権者の社会経済的属性、政治的態度、地理的要因などによって不均一であることが明らかになった。
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