研究課題/領域番号 |
19K13604
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 金沢大学 (2023) 早稲田大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
工藤 文 金沢大学, 法学系, 講師 (80779067)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 政治宣伝 / 中国 / 量的テキスト分析 / プロパガンダ / 新聞 / ソーシャル・メディア |
研究成果の概要 |
本研究の目的は新聞の政治宣伝に対する量的テキスト分析を通じて、党の宣伝戦略を明らかにすることである。分析対象は新聞およびソーシャル・メディアにおける政治宣伝のテキストである。人間の判断を分析に含めることができる半教師あり学習の手法を用いた。分析の結果、党はソーシャル・メディアにおいて2つの宣伝戦略を駆使していることを明らかにした。反体制派へのシグナルを発信することと、経済発展や社会問題を解決するという政権の有能性を強調することである。ここから、党はソーシャル・メディアの宣伝を通じて人々の支持を集め、正統性を確保していると結論付けた。
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自由記述の分野 |
政治コミュニケーション
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義はつぎの2点にまとめられる。 第1に、党によるソーシャル・メディアを通じた宣伝を実証的に明らかにし、現実政治の理解に貢献するとともに、中国の権威主義体制における支配のメカニズムの一端を明らかにした。本研究の結果からは、党は政治宣伝を通じて人々の支持を集めていることが示唆される。 第2に、中国メディア研究の可能性を広げることができるという意義である。これまで中国の新聞を対象に行っていた分析手法を、ソーシャル・メディアに対する分析へと発展させることができた。さらに、量的テキスト分析と質的比較分析を組み合わせる手法を用いるなど、中国のメディアを分析するための手法を提示することができた。
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