中国とロシアのパターンに焦点を当てた比較研究がこれまでにあまり見られない現代の国際関係研究においては、中国とロシアの対外行動に関する一定した解釈がなく、議論が続けられており、本研究の成果は進行中のこれらの議論に貢献できると考えられる。ロシアと中国には共通点が多いが、両国が国力を投じて経済的または軍事的手段を使用する方法にはアプローチの違いがあり、本研究で理論的および実証的に解明できたと考える。さらに、二国間・地域間・グローバルな文脈における中国とロシアの行動パターンに関する動向や展望を見極めようとする将来の研究においても、本研究の成果は有用な基礎となると考える。
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