• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

戦略的コミュニケーションゲームにおける均衡選択: 理論と応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K13655
研究機関神奈川大学

研究代表者

三浦 慎太郎  神奈川大学, 経済学部, 准教授 (80632794)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード経済理論 / ゲーム理論 / 戦略的コミュニケーション / 均衡選択 / 組織の経済学
研究実績の概要

本年度は研究計画で掲げた、(1)説得ゲームの均衡選択理論の構築、(2)階層構造を持つコミュニケーションゲームにおける均衡選択基準の提案と特徴づけ、(3)均衡選択基準の認識論的基礎付け、の各課題で一定の研究成果を上げることができた。
課題(1)では結果を改善する方策を思いついたので、その案に従って草稿を引き続き改訂中である。
課題(2)では「組織内の権限移譲」並びに「階層構造を持つ組織」の文脈において既存の選択基準を拡張する形で有意な均衡選択が可能となることを示した。またその均衡選択基準を活用することで、新しい含意を導くことに成功した。これらの結果は"Delegation and Strategic Silence"並びに"Value of Middle Managers"とのタイトルで草稿にまとめ、国内外の研究会(University of Talca, 京都大学)で口頭報告した。また前者については草稿が完成したので専門誌へ投稿した。
課題(3)では、ゲームのルールに関する共有知識が不完備な環境において頑健な予測を導くための方法を開発した。そしてそれらを企業間競争、サーチ、オークション等の文脈に応用して新たな含意を得ることに成功した。本内容は"Robust Prediction in Uncertain Parameters"とのタイトルで草稿にまとめている最中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画に沿い、大きく遅れることなく研究が進行していると判断できるため。

今後の研究の推進方策

課題(1)では引き続き国内外の研究会・学会での報告を通して完成度を高めることに焦点を当てる。本課題の草稿については専門誌への投稿することを具体的な目標として掲げる。
課題(2)では当該研究の草稿をまとめることに注力する。またその過程で国内外の研究会での報告も積極的に行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

旅費としての使用を計画していたが、コロナ禍における移動制限によって出張が全てキャンセルされてしまったため。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] Toulouse School of Economics(フランス)

    • 国名
      フランス
    • 外国機関名
      Toulouse School of Economics
  • [学会発表] Value of Middle Managers2020

    • 著者名/発表者名
      Takakazu Honryo and Shintaro Miura
    • 学会等名
      Microeconomics/Game Theory Seminar, Kyoto University
    • 国際学会
  • [学会発表] Delegation and Strategic Silence2020

    • 著者名/発表者名
      Akifumi Ishihara and Shintaro Miura
    • 学会等名
      Economics Seminar, University of Talca
    • 国際学会 / 招待講演
  • [備考] Personal Webpage

    • URL

      http://smiura.web.fc2.com/Index.html

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi