研究課題/領域番号 |
19K13682
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山崎 潤一 神戸大学, 経済学研究科, 講師 (80800606)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 大名 / 公的投資 / 土地開発 / 政治経済学 / 都市経済学 |
研究実績の概要 |
今年度の研究実績は主に二つある。
一つは論文の公刊である。2020年9月に、開発経済学分野におけるトップジャーナルに論文("Time horizon of government and public goods investment: Evidence from Japan", 2020, Journal of Development Economics)を公刊する事ができた。この研究は独裁者が長期的視点を持つことによって政府投資を促す可能性を、江戸時代の幕藩体制を題材に使って示した実証研究であり、すでに他研究にも引用されつつある。二つ目はワーキングペーパーの公開である。TDB-CAREE wp seriesとして、"From Samurai to Skyscrapers: How Historical Lot Fragmentation Shapes Tokyo"を公開する事ができた。この研究は都市における土地集約の困難さとその永続的な影響について、東京の大名屋敷を題材にして行った研究である。 また他にもEconometric SocietyやUrban Economics Associationなどの著名な国際学会、国内外の大学でのセミナー報告(東北大、Jinan大など)を重ね、意見交換をする事ができた。オンラインでの報告に移行しながらコロナ渦の影響を最小限に抑えつつ、研究は順調に進展していると言える。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
開発経済学分野におけるトップジャーナルに論文が掲載され、ワーキングペーパーの公刊も順調に進んでいる。
|
今後の研究の推進方策 |
継続して東京の土地利用に関する研究を進め、論文の改訂や公刊を目指す。また、関連するトピックについて追加研究の余地がないが検討する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
covid19の影響などにより出張予定がなくなったことなど。
|