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2021 年度 実績報告書

廃棄物の広域処理政策における費用効率性と施設立地に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K13709
研究機関近畿大学

研究代表者

石村 雄一  近畿大学, 経済学部, 講師 (30783534)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード廃棄物 / 広域処理 / プラスチックリサイクル / 新型コロナウイルス / 食品ロス
研究実績の概要

最終年度については、これまでの研究成果に関する論文作成をおこなった。さらに追加的な研究として、新型コロナウイルスの感染拡大が廃棄物発生量に与えた影響に関する研究を実施した。
新型コロナウイルスによる経済活動の変化が大気汚染や地球温暖化に及ぼす影響については、既に多くの研究(Dang and Trinh,2021; Persico and Johnson,2021)が取り組まれている一方で、生活・社会様式の変化が廃棄物の発生や処理に及ぼす影響については、国内外問わず未だ研究が着手されておらず、明らかになっていない。そこで当該研究では、こうした政策課題に対して経済学の視点からアプローチし、新型コロナウイルスによる生活様式の変化がプラスチックごみや食品廃棄物をなどの廃棄物の発生量や処理量に与える影響を計量経済分析によって実証的に明らかにした。このような研究は世界初の試みとなり、新型コロナウイルスの感染拡大が廃棄物の排出傾向にどのように影響しているかを明らかにすることが、今後の廃棄物処理政策や、社会や生活様式の変化を伴うポストコロナ時代の環境・経済政策を考えるうえで有用な知見を提供するものと期待される。
また当該研究では、各地域における詳細な廃棄物発生量について把握するために、全国1,741市区町村の自治体に対してアンケート調査を実施した。主な調査項目としては、2019年から2021年の一般廃棄物における家庭ごみの総排出量に加え、可燃ごみ、不燃ごみ、プラスチックごみ、ペットボトル、古布、かん・ビン、食品廃棄物等に関するごみ種別・月別の廃棄物発生量である。加えて、店舗から排出される事業系ごみの発生量についても調査を実施した。次に、得られた情報からデータベースを構築し、計量経済分析によって、新型コロナウイルスの感染拡大が廃棄物発生量に与えた影響について解析を行なった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 食品ロス削減計画の策定はごみ減量化にどのような影響を与えるのか?2021

    • 著者名/発表者名
      石村雄一
    • 学会等名
      環境経済・政策学会
  • [学会発表] 食品ロス削減計画の策定はごみ減量化にどのような影響を与えるのか?2021

    • 著者名/発表者名
      石村雄一
    • 学会等名
      廃棄物資源循環学会

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公開日: 2022-12-28  

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