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2022 年度 実績報告書

顧客志向と組織ルーチンの構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K13802
研究機関小樽商科大学

研究代表者

筈井 俊輔  小樽商科大学, 商学研究科, 准教授 (20837538)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード批判的実在論 / 組織ルーチン / インフラストラクチャー / 顧客志向
研究実績の概要

本研究の目的は、顧客志向的なものの構成とそれを実施する業務創発のメカニズムを明らかにすることである。これまで、製品やサービスを生産する企業は、「顧客志向」という準則を持ち、マニュアルや行動プログラムを適切に配置することによって実現されると考えられてきた。しかし、このような枠組みでは、顧客の経験価値や価値共創といったポストモダンの価値創造を説明することは困難である。そこで、本研究では存在論的検討及び方法論的転換を図り、質的調査を通じて実証的な研究を行った。最終年度では、これまでの理論的研究及び調査結果を発表することと、実社会への政策的提言の方向性を検討することに注力した。研究結果の学会での発表や協力者への細やかな共有の結果、研究対象とした団体への調査結果を踏まえた介入的な研究への端緒をつかむことができた。これは次年度以降の研究の足掛かりになると期待される。加えて、本研究助成を受けて2021年に発表した筈井俊輔『なぜ特異な仕事は生まれるのか:批判的実在論からのアプローチ』京都大学学術出版会により、日本社会学会奨励賞・著作の部を受賞することができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 市民によるインフラ構築としてのゲノムコホート事業:批判的実在論から見た業務継続のダイナミクス2023

    • 著者名/発表者名
      筈井俊輔、吉澤剛
    • 雑誌名

      組織科学

      巻: 56 ページ: 4-17

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 批判的実在論に基づく組織論の試み:仕事はどのように創発するのか?2023

    • 著者名/発表者名
      筈井俊輔
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 組織ルーチンの重層的ダイナミクス:批判的実在論から見た科学インフラの構築事例2022

    • 著者名/発表者名
      筈井俊輔
    • 学会等名
      日本経営学会

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公開日: 2023-12-25  

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