本研究プロジェクトの最終年は、これまでに行ってきたデータや分析結果を用いて、投稿した論文の執筆や学会発表を通して、既存原稿の更なる精緻化を行った。まず、行ったのは、これまでに取り組んできた原稿における理論部分の強化と方法論の箇所の説明を明確にすることを行った。それは、投稿した雑誌のレビュアーに共通して指摘されてきた箇所であったからである。理論部分の強化は、社会科学研究である以上、理論の追求に限界はないので、どれだけ追求してもし足りないのである。後者の方法論の箇所に関しては、変化までの時間を従属変数としているのだが、それを確率的に解釈するのが不明瞭であるという指摘を受けることが多いので、その説明をクリアにすることを共著者と共に意識して、行い、海外ジャーナル投稿に向けての準備を行っており、その最終局面に入ったと言える。 本プロジェクトの全期間を通じて、現時点で計4本の論文ができている。それぞれ論文。学会発表という何らかの形で帰結をしている。4本のうち、2本は、査読付き論文として出版されており、その2本のうちの1本は査読付きの海外学会でのフルペーパーセッションにて発表を行うという形で帰結している。別の1本は、高評価を得ている海外ジャーナルのRevision and Resubmitにまで到達しており、そこからのコメントに応ずる形で、修正を行い、再投稿する準備を行っているところである。最後の1本は、次年度の査読付きの海外学会でのフルペーパー発表を行う事がすでに決まっており、それを受けて、英語ジャーナルへの投稿のための最終局面に入っているところである。2023年度早い段階での論文投稿、それからの出版が期待されている。
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