前年度のAmerican Accounting Association 2022 Virtual Annual Meetingにおけるサジェスチョンをヒントとして、前年度よりも広い視点で研究を展開させることができた。具体的には、これまで農福連携の現場における「農」と「福」の2者間の関係性にクローズアップさせていた視点を、分析検討上の必要性からより広い範囲に拡大させた。このため、今年度はケースサイトだけでなく、関連する市役所・県庁や、地方農政局におけるインタビュー調査を追加するとともに、資料調査の対象を研究会計画調書で想定していたものから大きく拡大させ、ケースサイトに関連する地域新聞やローカル誌などの地域刊行物も含め、より多角的な分析を行なった。これらのブラッシュアップを含めた内容について、2023 European Accounting Association 45th Annual Congress、British Accounting & Finance Association Management Accounting Research Group Conference 2023、The QMUL Accounting and Accountability Research Group Seminarで研究代表者・報告者として研究報告を行い、多くのコメントを得てブラッシュアップを重ねた。これらの成果については、本研究を基課題とするJSPS科研費・国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))20KK0294が次年度も継続中であるため、20KK0294に引き継ぐ。
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