コマニー株式会社(「パーティション(間仕切り)」で快適空間・機能空間を創造するメーカー)の調査を前年度同様に行った。メーカーのサービタイゼーション事例からは,サービス業の原価企画に役立つデータが得られる。この本論文はサービス業の原価企画をメインテーマとしたものではないが,この論文を執筆する過程でコマニー株式会社とは良好な関係を築けたので,今後,サービス業の原価企画に役立つデータを得られるように調査を進める。そのほか鉄道模型を製造販売する関水金属株式会社と受託研究契約を結んでいた。このプロジェクトからもサービス業の原価企画に役立つデータが得られた。最後に株式会社・ヤングドライのインタビュー調査を実施しており,サービス業の原価企画に関するデータが入手できた。さらに調査を進めて論文を執筆する予定である。 さらに,カネテツデリカフーズ株式会社へのインタビュー調査を実施した。会長,社長,取締役から研究に役立つデータを聞き取ることができた。カネテツデリカフーズは市場規模が右肩下がり。価格競争が激化し,原料高騰など、薄利多売になっていた時期があったが,イノベーティブな社風がもともとあり,経営方針を変えてったところで,製品の内容・販売方法にも変化が見られた。とくに経営システムを変えて数字をベースに経営を進める方針に変化していったとことで,会社の製品の内容・販売方法にも変化が見られた点が興味深かった。
|