医療法人における内部統制の実態調査をアンケートにて行った。その対象は、外部監査対象となる248の大規模医療法人および社会医療法人に対して実施した。アンケートの回収率は約6%であり、新型コロナ感染症の影響を受け、回収率としては低調であった。 外部監査の実施に関しては、医療法人においては否定的な意見が想定されたが、結果は外部監査の重要性を高く認識しているものであった。その外部監査実施の費用も当然負担すべきものとの認識となっていた。また、内部統制については、財務報告に係る内部統制の視点とは別に、医療安全や情報セキュリティを重視する傾向があり、健康、命を預かる組織としての特徴が出た結果となった。
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