本研究計画における調査対象地である北海道,広島県,福岡県,熊本県および申請者の居住地である京都府において,新型コロナ感染拡大に伴う緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などが実施された。北海道では地域活性化のイベントの参与観察調査を予定してたが,イベントそのものが新型コロナ感染拡大に伴い中止となった。また,広島県福山市の調査では,調査対象地が高齢者が非常に多い地域であることから,現地調査を自粛した。また,福岡県,熊本県は今年度の調査計画では調査を実施する予定がなく,調査対象者を探す段階であるため現地調査は実施できなかった。 そのような制約の中で,広島県福山市の調査については,行政機関(福山市)にオンラインを利用したリモートでヒアリングを実施した。また,過去のヒアリングデータを二次分析に取り組み,これまで検討・分析されていない課題の洗い出しを行った。それによって新たな調査テーマを発掘し,文献資料の収集と分析を中心とした研究に取り組んだ。
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