研究課題/領域番号 |
19K13892
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
森久 聡 京都女子大学, 現代社会学部, 准教授 (20736649)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 観光開発 / 質的データの二次分析 / 伝統産業 |
研究実績の概要 |
新型コロナの感染対策のため,現地でのヒアリング調査は最小限のものにとどめ,文書資料の収集や現地見学を中心にフィールドワークを実施した。調査を実施したのは,以下の対象者である。(1)地元住民(まちづくり活動に取り組むNPO団体や個人), (2)地元住民(町内会など地域団体で活動する個人),(3)行政機関(観光,まちづくりなどに関連する部署),(4)公的機関(福山観光コンベンション協会など関連する機関),(5)各種関連する文書資料の収集(新聞・雑誌記事,学術論文,文献など)である。 新型コロナの影響などさまざまな面でヒアリングをすることができたが,新しい研究テーマで考察を深めるためには,過去の調査データでは補足しきれない部分も多く,新たな調査が必要だと思われる。質的データの二次分析における限界もみえてきた。 鞆の浦の観光開発による影響が懸念されていたが,新型コロナによって観光開発そのものの意義も見直す必要があると思われる。また,鞆の浦の伝統産業の保護と振興にあたっては,伝統産業であるがゆえのさまざまな制約条件が存在することが分かり,それらの考察は,文化遺産の継承をめぐる社会学的研究に大いに参考になると思われる。ユニバーサルツーリズムなど観光分野での新たな動きも視野に入れる準備を進めることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナの感染対策のため,現地でのヒアリング調査は最小限のものにとどめ,文書資料の収集や現地見学を中心にフィールドワークを実施した。新型コロナの影響などさまざまな面でヒアリングをすることができたが,新しい研究テーマで考察を深めるためには,過去の調査データでは補足しきれない部分も多く,新たな調査が必要だと思われる。質的データの二次分析における限界もみえてきた。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナ対策が緩和される状況に合わせて,調査対象の人数をコロナ禍以前の状況まで増やし,かつ新規開拓も積極的に行っていきたい。新型コロナ対策で現地調査ができなかった分,文献調査を進めたため,文献調査によって浮かび上がってきた調査課題を整理し,現地調査の実施を中心に取り組んでいきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染対策のため,現地調査の規模を縮小せざるをえなかったため。
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