研究課題/領域番号 |
19K13909
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
田中 志敬 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(総合グローバル), 准教授 (80612407)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 都心回帰 / 地域共生 / まちづくり / コミュニティ形成 / キーパーソン / マンション |
研究成果の概要 |
本研究は、地元住民とマンション住民との地域共生のまちづくりに果たす地元住民サイドのキーパーソンの役割を明らかにするために、京都市都心のまちづくりリーダーの面接調査やドキュメント調査を実施した。 研究成果として、活動展開の分析では、地域共生の活動段階をモデル化し、地元合意が未形成な初期は、活動が不安定な一方で、地域ルール等の合意形成後の実践期・成熟期は、活動や新旧住民の関係が安定することを明らかにした。ただし、キーパーソンの役割分析では、活動自体の安定化・不安定とは無関係で、まちづくりリーダーと上部団体リーダーの志向的親和性、属性的親和性、経験的親和性でズレが生じると両者の関係が不安定化した。
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自由記述の分野 |
社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的・社会的意義は、主に下記の3点となる。第一に流動的で捉えにくいまちづくりの活動段階を可視化した点である。第二に、初動期の活動の不安定状況から、実践期・成熟期の安定状況に至るキーパーソンの役割として、地域ビジョンや組織化等のコーディネートの重要性を立証した点である。第3に活動コーディネートにおけるリーダーの貢献とは別次元のまちづくりの担い手継続の課題として、リーダーと上部組織のリーダー間の関係性は、志向的親和性、属性的親和性、経験的親和性のズレにより不安定化する点を事例より立証した点である。
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