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2020 年度 実施状況報告書

Enacting Eldertech in Senior Citizens' Communities of Japan: A Social Support Perspective

研究課題

研究課題/領域番号 19K13933
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

黄 テイテイ  武庫川女子大学, 経営学部, 講師 (40815552)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードInformation systems / ICT / social support / community / elderly
研究実績の概要

この一年には概ね各事例の二次資料の収集、データ分析方法の確定と実施、一次資料を取るための準備がありました。
(1)この研究に選ばれた四件の事例は代表性のある有名な事例であるため、新聞記事など二次資料が多いです。合わせてのファイル数は39で、ページ数は300に達しています。25分の動画資料が一件ありました。まだSNSの記事資料も引き続き収集する予定です。
(2)質的データの研究に各タイプのデータに対してコーディングする手法も切り替えるというミキシングな分析方法を取り入れました(例えば、二次資料やインタビュー記録の分析は「line-by-line coding」というコーディング手法で、フィールドノートや動画資料の分析は「event-by-event coding」というコーディング手法など)。既に二次資料を分析し、コーディングのカテゴリーを発展・修正しています。「analytic induction」の六つのステップを繰り返して、今年度を取る予定の一次資料も同じく分析し、最終のカテゴリーを確定する予定です。
(3)「Social Support Theory」の理論的視点から各支援システムが高齢者の支援の効果を見るために、高齢者へのインタビューの質問設定を完成しました。高齢者による社会活動指標を基づいて、各支援システムが各社会活動に与える影響を測定します。自由回答式質問と点数付け質問から構成しています。理論中に高齢者自身の社会ネットワークを見るための「Social Embeddedness」と高齢者が受けられた支援についての評価を見るための「Perceived Social Support」は高齢者のインタビューでカバーできますが、支援システムの実施を見るための「Enacted Support」はフィールドワークと支援システムの関連者のインタビューや書類資料から分析します。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

去年、緊急宣言が発令され、国際的にもまるで「鎖国」のような状態になっていて、自分がいる地域も発令があるのため県外の取材を控えことにしました。
今年、コロナ災いはなかなか収束しないまま、第四波や第五波が相次ぎでした。研究対象となる団体を連絡することろ、県を超える視察を遠慮される状況がつづいていて、幸い、オンライン視察のプログラムが用意されました。コロナの影響予測が難しいと思いますが、やはり全てオンラインになると取れないデータもありますので、さらに一年の延長申請も考えております。

今後の研究の推進方策

文献分析や四つの事例の二次資料の分析は完成しましたので、今後の研究の重心は四つの事例の一次資料・関連者の取材・フィールドの視察などにあります。そして、データの分析と論文の作成も同時に進行する予定です。視察プランは大体下記になります。研究対象の対面取材がいつ開放されることについて問い合わせをこまめに確認しつづ、まずはオンラインやメールなどを通じて可能な限り一次データを手に入れたいと考えております。
1.事例① 2021年5月~6月 (最初のオンライン視察は4月22日でした)2.事例②  2021年7月~8月 3.事例③ 2021年9月~10月 4.事例④  2021年11月~12月

次年度使用額が生じた理由

コロナ災いの原因で旅費を使えていませんが、今年から来年にかけて対面取材ができる範囲で旅費の予算を使用したいと考えております。その他に取材のための人件費や取材謝礼金なども必要と考えております。そして研究成果発表のための学会の参加費用など論文に関する費用が発生することを考えております。

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公開日: 2021-12-27  

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