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2019 年度 実施状況報告書

施設入所に至る障害者への支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K13942
研究機関福井県立大学

研究代表者

相馬 大祐  福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (70533199)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード入所施設 / 障害者 / 相談支援 / ケアマネジメント / 脱施設化
研究実績の概要

障害福祉の供給体制は、社会福祉サービスの量的拡大及びサービス種の増加により、入所施設にて一括してサービスを提供する時代から、地域での生活を基盤として多様なサービスを提供する時代へと転換している。しかし、入所施設で生活する障害者数に大きな変化は見られていない。退所者は毎年約7,000人にのぼるが、施設入所に至る障害者が存在しているために変化が見られないと考えられる。本研究は地域での生活が基盤とされている現在において、それでもなお、施設入所に至る障害者の実態を探り、地域生活の継続ができなくなる要因の解明とその対応策を検討するものである。
2019年度は上記の目的を達成するため、厚生労働科学研究にて実施された調査研究の二次分析から新たに施設入所に至る障害者像の把握を試みた。この調査では、各施設の基本状況と、2015年度入退所者の実態として、性別、年齢、障害種別、障害支援区分、入所前、退所後の状況等の項目が設定されているが、結果については65歳以降に入所した者のみを分析しており、全体像が明らかにされていない。そのため、施設入所に至る障害者の状態像を明らかにすることを目的に実施機関である国立重度知的障害者総合施設のぞみの園の承諾を受け、二次分析を行った。また特定相談支援事業所への聞き取り調査は2事業所に実施し、入所施設の利用目的や経緯等の把握を試みた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2019年度に計画していた研究内容として、①厚生労働科学研究にて実施された調査研究の二次分析、②特定相談支援事業所への訪問調査を計画した。しかし、新型コロナウィルスの影響により、②特定相談支援事業所への訪問調査については、感染予防の観点から予定していたいくつかの事業所への訪問を中止せざるを得ない状況にあった。今後もこの状況は継続することが推測されるため、訪問での調査方法を遠隔にて実施する方法に変更し、研究を進めていきたい。

今後の研究の推進方策

2020年度は計画では特定相談支援事業所への質問紙調査を実施する予定であったが、新型コロナウィルスの影響を考えて、柔軟に変更していきたい。理由としては、2019年度に実施予定であった特定相談支援事業所への訪問聞き取り調査を訪問ではない遠隔で実施し、その結果を踏まえて調査票を開発する必要があること、感染予防を行っている現場への負担感の軽減等があげられる。
一方、遠隔での会議方法が共有されたことから、全国の研究協力者と定期的な会議を開催し、2019年度に実施した厚生労働科学研究の二次分析や特定相談支援事業所への訪問聞き取り調査の結果等について意見をもらい、多角的な視点を持って、研究を進めていきたいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

訪問聞き取り調査を中止したとこで、旅費等が支出できなかったことが理由としてあげられる。今後、訪問調査が可能になれば、その旅費として使用するが、遠隔等で実施するのであれば、本研究では最終年度に本研究の知見を障害者当事者、家族、支援者に広く周知するためのリーフレット作成を予定しているので、その費用に支出したい。

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公開日: 2021-01-27  

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