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2019 年度 実施状況報告書

平時から発災、復興までをシームレスに支える包括的災害支援の情報連携に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K13949
研究機関東洋大学

研究代表者

八木 裕子  東洋大学, ライフデザイン学部, 准教授 (60533817)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード災害 / 生活 / ICT / 包括的災害支援 / DCAT / DWAT / 災害福祉 / 災害介護
研究実績の概要

今年度は、国内外の災害に関する文献研究や災害介護の定義などを主体的に行い、日本介護福祉学会等で発表した。
また、災害派遣福祉チーム(DWAT)のチーム員への聞き取りということについては、実際に筆者本人が台風19号の後の被災地へ入り、埼玉県の災害派遣福祉チームとして関わり、埼玉DWATのチーム員でもある筆者が、DWATとして支援に入ったことを中心に、福祉支援活動が効果的に行われたか、またDWATの初動から派遣体制等を検証し、今後の災害派遣福祉チーム(DWAT・DCAT)の課題について検討し、学内の紀要で発表した。
現在も全国で2,000人の被災者が避難所生活を送っているが(2019.11.30現在)、今回のようにデータ上開設されていない避難所で、避難生活を余儀なくされている要配慮者とその人たちを支える職員も存在している。「避難所は地域であり、避難者は生活者である」であり、いかなる状況においても生活が継続できるように支援するのが福祉専門職の役割である。避難者が元の生活に戻れるまで、避難所でも安心で安全な健康的な環境の下、生活者として生活できるように支えていくのが、災害派遣福祉チームの本来の役割ということがわかった。全国的に避難所を開設している自治体は、年内に閉鎖する方針だが見通しは立っていない。復旧や生活再建に向けては継続的な支援が求められる。
また、個人的に災害時での世界共通となりつつあるICS(インシデントコマンドシステム)について学び、修了証書をいただいた。これを研究につなげていきたいと思う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2~3月に熊本、広島等での調査を予定していたが、ことごとく、新型コロナウィルスの件で、現地調査ができない状況に陥ったため。

今後の研究の推進方策

新型コロナウィルスの様子にもよるが、今年度は、医療保健分野からのヒアリング(被災者の生活を戻していくべく情報)やICSを用いて、DMATやDHEAT等の医療系災害時支援チームとの協働へ向けた医療、保健、福祉、介護分野等に必要とされる情報項目を抽出する。それをベースとしたICTを活用したワークフローの開発に手掛けていきたい。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルスの影響により、現地調査ができなかったこともあり、次年度は、前年度予定していた福祉、介護等の情報項目を2016年の熊本地震、2018年西日本豪雨災害、そして2019年の台風19号で被災者のケアで現場に入ったDCAT・DWATに対して聞き取り調査を引き続き行う。
また災害に関する文献、ICレコーダー等の消耗品を追加として購入していきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 埼玉DWAT(災害派遣福祉チーム)の 実践と今後の課題2020

    • 著者名/発表者名
      八木裕子
    • 雑誌名

      ライフデザイン学研究

      巻: 15 ページ: 387-399

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 災害ソーシャルワークに関する文献研究2019

    • 著者名/発表者名
      藤本七海 八木裕子
    • 学会等名
      日本介護福祉学会大会

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公開日: 2021-01-27  

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