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2023 年度 実績報告書

生活困窮者の就労継続・阻害要因に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K13950
研究機関立教大学

研究代表者

後藤 広史  立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (60553782)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードホームレス / 自立支援センター / 再ホームレス化 / 就労支援 / 地域生活
研究実績の概要

本研究の目的は、生活困窮者の就労継続・阻害要因について明らかにし、地域での自立した生活を継続するための支援の方策について検討することである。この課題を達成するために、本研究では、ホームレス自立支援センターの利用を経て、就労自立した「元ホームレス」に着目する。この背景には、ホームレスが就労自立をして地域に再参入したのち、その生活が維持できず、再びホームレス状態に至る事象が確認されているにもかかわらず、その要因やそれを防ぐための支援の方策が十分に検討されていないことがある。
2023年度は、ホームレス状態にあった人々が、地域社会での自立した生活を継続する上で重要となる一般市民のホームレスに対する意識について分析を行い、国際学会で「Japanese Public Perceptions of Homelessness」というテーマで発表をした。そのほか、論文1編(図書所収)の執筆を行った。本研究課題の最終年度ということもあり、これまでの研究成果を統合し、最終的な成果物としてまとめる作業を行った。
本研究に着手した当初は、主に①就労自立した元ホームレスに対する量的な実態調査、②元ホームレスに対するインタビュー調査、③協力雇用主に対するグループフォーカスインタビュー調査、という3つの調査の実施を計画していた。②は新型コロナウイルスの影響により実施には至らなかったが、そのほかの調査は予定通り実施ができ、その結果はそれぞれ論文として公表することができた。また、研究期間中に上述したもの以外に、本研究課題に関連する論文を6編、図書所収の論文を4編公表するすることができた。これらの研究の過程で、国際的な研究ネットワークを構築することができたほか、「ホームレス化の予防」というコンセプトが生まれ、本研究終了後の新たな研究課題を得るに至った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] University of Pennsylvania(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      University of Pennsylvania
  • [学会発表] Japanese Public Perceptions of Homelessness2024

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi GOTO, Soshiro YAMADA, Kanako NAKANO, Yusuke KAKITA, Dennis, P. Culhane
    • 学会等名
      European Research Conference on Homelessness
    • 国際学会
  • [図書] コロナ禍3年聴き続けた1万5000の声(担当:「借金・滞納の有無」からみた生活困窮世帯の特徴:成人の子どもがいる世帯に着目して)2023

    • 著者名/発表者名
      小久保哲郎・猪股 正・コロナ災害なんでも電話相談会実行委員会 編
    • 総ページ数
      216
    • 出版者
      明石書店
    • ISBN
      4750356417

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公開日: 2024-12-25  

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