本年度は、インタビュー調査の実施と成果発表に努めた。インタビュー調査については、昨年度と同様の計画および手法で行い、さらに事例を集めることが出来た。そして、インタビューの報告集を作成した。 成果発表としては、学会発表をはじめ、当事者と学識経験者との意見交換会も実施することが出来た。学会発表では、とりわけ精神科医師に元・患者の意見を届け高評価をいただいた。当事者との意見交換会は、インタビューをもとに生の声を専門家に届けることができ、大変活発な意見交換会となり、精神科医師、弁護士、ジャーナリストなど多分野の学識経験者から私自身も指導、助言を受ける機会も持つことにもつながった。 また、本年度は国際学会にも参加し、海外と日本の強制的な医療の違いについても実感し、「入院中」の日本の新たな課題を見出すことが出来た。 論文執筆も進めた(2024年度中に発刊予定のものがある)。
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