研究課題/領域番号 |
19K13966
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研究機関 | 龍谷大学短期大学部 |
研究代表者 |
中根 真 龍谷大学短期大学部, こども教育学科, 教授 (00309642)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 幼児理解 / 保護者の心情理解 / 教育相談 / カウンセリングマインド |
研究実績の概要 |
2020年度の研究実績は大きく2点ある。第1に本調査対象地域に関する文献収集、スタディツアー参加、関係者ヒアリングの実施である。第2に2019年度に実施したA県B市C学区におけるパイロットスタディの結果をふまえた研究発表、論文・図書等の執筆である。詳細は以下のとおりである。 2020年4月以降の新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発出、外出自粛や移動制限が強く求められ、当初計画していた事例調査(F市、G市、H町)の進捗は遅れている。調査者の現地訪問など移動制限だけでなく、調査対象地域における各組織にも多大な影響を及ぼし、コロナ禍への対応の緊急性を考慮すると、調査協力を得にくい状況がある。 そのため、代替的に実施可能な研究として、各市町に関する文献の収集と調査を実施した。具体的には、①各市町における関連するインターネット情報の収集であり、公開されている条例や公文書等の検索とダウンロード、②当該市町に関する図書や論文、市史・町史などの収集である。なお、F市についてはa地区のスタディツアーへの参加を通して、地域の概況や歴史、現状と課題に関する関係者のヒアリングと資料収集が実現した(2020年8月)。また、b地区の隣保館関係者へのヒアリングと資料収集(2021年3月)、同地区内のF市立J小学校70周年記念誌を収集した(2021年4月)。以上、当初計画どおりの本調査の実施には至っていないが、コロナ禍のなか、調査対象地域の状況を考慮しながら、現実的な調査を試行的に進めている。 他方、研究成果として、2019年度に実施したA県B市C学区におけるパイロットスタディの結果をふまえた研究発表、論文・図書等を執筆した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年4月以降の新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発出、外出自粛や府県をまたいだ移動の制限が強く求められ、当初計画していた事例調査(F市、G市、H町)の進捗は遅れている。調査者の現地訪問など移動制限だけでなく、調査対象地域における各組織にも多大な影響を及ぼし、コロナ禍への対応の緊急性を考慮すると、調査協力を得にくい状況がある。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染拡大防止という観点から無理のない現実的な調査・研究に努め、当初の研究目的の遂行を損なわない範囲での柔軟な変更・調整を図る。 度々発出される緊急事態宣言下はもとより、日常的に移動の制限・自粛という社会的な要請がある現状を考慮すると、現地訪問調査の再検討が急務である。第1に当初計画していた調査対象地域の変更であり、具体的には研究者が居住する府県内での調査に変更する。第2に現地訪問の代替的な調査方法として電話やオンラインを活用したインタビュー調査の可否や可能性を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発出、外出自粛や移動制限が強く求められ、当初計画していた事例調査が遅れている。調査者の現地訪問など移動制限だけでなく、調査対象地域における各組織にも多大な影響を及ぼし、コロナ禍への対応の緊急性を考慮すると、調査協力を得にくい状況がある。 今後の現実的な対応として、現地訪問調査の再検討を行う。具体的には、当初計画していた調査旅費に代わり、他の費目での合理的な執行ができるよう研究計画のフレキシブルな変更・調整を行う。例えば、本研究は都市部と離島を含めた農村部の地域比較研究を計画していたため、各地域特性に即した保育・幼児教育の実態を把握するための資料図書の購入などが考えられる。
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