研究課題/領域番号 |
19K13981
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 國學院大學 (2020-2023) 北海道医療大学 (2019) |
研究代表者 |
櫻井 潤 國學院大學, 経済学部, 教授 (10382508)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | オバマケア / メディケイド / ウェイバー / 連邦補助金 / 州財政 / 政府間関係 / テキサス / アメリカ |
研究成果の概要 |
第1に、2010年患者保護アフォーダブルケア法(通称「オバマケア」)成立後のメディケイド改革における州財政の論理を、テキサス州の事例に基づいて明らかにした。第2に、オバマケア成立からトランプ政権を経てバイデン政権の発足に至るまでの期間におけるテキサス州のメディケイド改革をめぐる州・連邦政府間関係のダイナミズムを明らかにした。第3に、これらの研究成果を足掛かりに、オバマケア成立後の州政府によるメディケイド改革の成果および課題に関する研究を、州政府および連邦政府の政策展開を中心に行った。
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自由記述の分野 |
財政学、社会保障論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、アメリカにおいて2010年に成立した患者保護アフォーダブルケア法(通称「オバマケア」)の柱となるメディケイドの対象拡大のプロセスを、州の事例研究を軸に連邦政策の展開に沿って検討することを通して、分権的な制度改革の背景となる州財政の論理および州・連邦政府間関係のダイナミズムを解明した点にある。州財政および州・連邦政府間関係に着目した本研究の成果は、アメリカにおける医療扶助政策の方向性を明らかにするための基盤となることに加え、日本において貧困者の医療ニーズに対応した医療扶助システムを構築するための政策のあり方を検討するための有力なモデルを提示するはずである。
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